肉を食べてスタミナはつかない

「肉を最善のたんぱく源であり、肉を食べればスタミナがつく」

というのは世間一般に浸透している常識でしょうが、栄養学者の山田豊文氏はこれに異を唱えています。

間違いなく言えるのは肉ばかり食べていればスタミナはむしろ落ちるということです。日本人の強靭さや回復力や持久力は、もともと日本食により養われていたことを忘れてはいけません。



食事で摂取したたんぱく質は体内で分解されてアミノ酸になります。

アミノ酸は体内で再合成され人間用タンパク質になります。この時、うまく合成できない8種のアミノ酸が、必須アミノ酸なわけです。また必須アミノ酸以外でも、豪勢には手間暇がかかって消費する栄養素がありますし、どれかが不足するとほかのものも不足してたんぱく質合成に悪影響を及ぼします。

たんぱく質は、筋肉や骨、内臓、ホルモン、酵素などの材料になるほか、免疫に関係する抗体を作ったり、体に必要な物質や有害物質を輸送するのもたんぱく質の役目です。

そして、

動物性たんぱく質をとれば理想的なアミノ酸組成を得られると人々は考えますが、実際はそう単純ではありません。

たとえば動物の肉だけでアミノ酸を得ようとすると、カロリーなどは大幅に増えることになってしまいます。また、たんぱく質は非常にエネルギー効率が悪い物質であり、最終生産物としてアンモニア(N成分)が発生するのも見逃せないことです。

さらにいうと、アシドーシス(血液酸性状態)に導きやすい性質を持っています。そうするとそれを中和するために人体は骨から中和成分を引き抜いてきます。

これが「脱灰」です。

肉はリンが多くカルシウムは少ないので、ここでもミネラルバランスが狂いやすくなります。



アミノ酸代謝は、ビタミンB6を中心とするBコンプレックス、亜鉛、マグネシウムなどが不可欠となります。
また、たんぱく質分解酵素を含む食品を食べることが、これらの消化を助けるでしょう。
具体的にはパイナップル、パパイヤ、キウイ、メロン、発酵食品、などに多く入っているとされます。
良質なたんぱく源は魚、豆、催芽玄米などから得られます。


ただ、私は肉を食べるなと言っているのではありません。

これらと危険な肉を避けることで、スタミナが増えていくことが期待されるでしょう。

(内海聡医師の記事より引用)