アメリカ産の牛肉が意外に柔らかい理由

薬であるホルモン剤や抗生物質に関しては、食品の中にこれらが大量に混入されていることも問題となっている。

これらが混入されているものの代表格が、畜産や養殖によって生成される食材である。具体的にいえば肉、養殖の魚、卵、牛乳などになる。

まず評判が悪いのが肉である。肉の評判の悪いことには、当然ながら理由がある。市販の肉はかなり健康に有害な可能性があり、アメリカでは屠殺のおよそ100日前や飼料場に入れる前に、牛に性ホルモンを注入することが知られている。

天然もしくは合成の性ホルモンを牛の耳の皮膚の下に挿入するが、その目的は金銭的なものである。肉の重量が増えるため、わずかな追加費用で約10%の利益アップになるそうだ。

そのため、ほとんどの市販の肉にはきわめて高いレベルの性ホルモンが含まれているが、きちんとした表示がなされていることはないといっていい。特にアメリカの牛はこの濃度が高いことが指摘されているが、ほかの国の牛であれば大丈夫ともいい切れない。

これらの肉を食べ続けることでガンが増えるのではないかという研究は、数多く存在する。

焼肉食べ放題のお店で出される牛肉などは、アメリカからの輸入牛肉が多い。その割には柔らかいとかおいしいと思ったことはないだろうか。

霜降りの度合いが多いほど高級だと思っている私たち日本人は、本来アメリカ牛の赤身系は好きではないのであろうが、その割に日本人好みで柔らかい肉になるのには当然ながら理由がある。

「食品のカラクリ」(別冊宝島編集部編)から要約して抜粋しよう。

「タンパク質分解酵素を含んだ薬を赤身の牛肉にふりかければ、やわらかく舌触りのよい肉に変身する。植物起源蛋白分解酵素製剤と呼ばれるプロテアーゼを主成分としたものを使うのだ。しかも商品パンフレットには、使用しても食品添加物ではないから、表示の必要はないと丁寧に書かれている。

もう一つの方法としては、赤身の牛肉の中に和牛の脂肪を注入し、牛乳で固めるという荒業もある。食品加工技術の進歩と言えば聞こえはいいが、要は、いかに安い原料の付加価値を高め、値を上げて儲けるための技術にしか過ぎない」

(医者いらずの食 内海聡 著より抜粋)


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肉はただでさえ、いろいろ問題がある。

肉食の民族が病氣にならない等、完全否定はできないが、アメリカ牛のこういった問題は否定するに値する。

ぜひ、産地に氣をつけたいものである。