腹八分目じゃなくて、実は腹六分目

よく、食べるのは腹八分目がいい、という言葉を耳にします。

これは、昔から「腹八分に病なし」と言うことわざからきています。

十分に食べるより「もう少し食べられる」という、腹八分の状態のほうが病気にならない、逆に十分を超えたら病気になるという意味です。

ただし、これは、昔のこと、昔のことわざなのです。
現代人に置き換えると、昔の人よりどう考えても食べ過ぎの傾向にあります。

そもそも日本人は、昼と夜の1日2食が一般的で、1日3食は江戸時代の中期になってからです。平安時代中期の随筆『枕草子』には当時「1日2食」が一般的だった“証拠”が記されているといいます。イギリスやフランスなどヨーロッパの国々でも、18世紀に二食から三食になったので三食の歴史は意外に浅いのです。世界的に見ても、伝統的なライフスタイルを保っている部族は、一日二食のことが多いようです。

特に朝起きて何の活動もしていないのに、すぐ食事を摂るという現代人のような「変な?習慣」はありません。

私も今の仕事をする以前から、2食でした。
2食のほうが快適だからです。

あの、医療ジャーナリストの船瀬俊介氏は「3日食べなきゃ、7割治る!」の著書で、1日1食との話です。
その著書では、食べ過ぎは良くない、病気になる、と警鐘を鳴らしています。


江戸時代に話を戻します。

その時代というのは、今では考えられないような質素なものでした。
ライフスタイルも、今とは比べようもないほど規則正しいものだったのです。
当時の「腹八分」は、今の「腹六分」に相当し、それが病気にならない食習慣だと、私は考えます。

われわれは生まれたときから1日3食なものだからこれが正しい食習慣だと信じ込み、それを疑うことさえ知りません。朝からお腹を空かしているのはだいたい小、中学生までで、その年齢を過ぎた私たちが朝食をとるという行為は、体の要求からくるものではありません。

「1日3食必ず食べなさい」
「朝食をとらないと体に悪い」

という幼児期からの言い伝えや強迫観念からきているのと、幼児期からの習慣であるため朝になると条件反射で朝食を食べたくなっているだけなのです。

では、どうしてそのような言い伝えが始まったのか。。

一日三食というのは、明治政府が産業革命の頃に提唱、庶民に本格的に浸透したそうです。

政府や医学界が「3食キチンと食べろ」とうるさく言うのは「キチン」と食べて、しっかり病気になって、 しっかり稼がせてください──という〝ホンネ〟が裏にあるのです。ドイツには古くから次の諺があります。

――1日3食のうち2食は自分のため、1食は医者のため――


(病気にならない腹六分目健康法 鶴見隆史著 一部引用)
(3日食べなきゃ、7割治る! 船瀬俊介著 一部引用)