高ホルモン牛肉について

今回のテーマは「解毒は必須の引き算栄養学 ~有害ミネラルに対抗する究極のメソッドを学ぶ~」というもので、体の外側と内側の両方から私たちを脅かす、さまざまな有害物質の悪影響を回避するために、現代人の誰もが意図的なデトックス(解毒)を心がける必要があることを、改めてお伝えしました。

セミナーの準備をしているそんな折に、非常に興味深い記事を見つけました。それは、“発がん性と関係あり?「ホルモン剤肉」に潜むリスク”というものです。

アメリカやオーストラリアから輸入される牛肉には、肉牛の成長促進を目的に、日本では認可されていないホルモン剤(エストロゲン)が投与されています。そうとは知らず、国産牛に比べてエストロゲン濃度が数百倍に達した肉を食べることで、日本におけるホルモン依存性がんの発症率を高めているのではないか…というのが、この記事の主な内容でした。

実は、今回のセミナーの準備中に、「そういえば、さまざまな有害物質の恐ろしさとその対策手段としてのファスティングの重要性について、著書として初めて世に発表したのが1998年の『ビタミン・ミネラル革命』だったなあ・・・」と思い返していたところでした。そしてこの本では奇しくも、合成エストロゲンのDES(ジエチルスチルベストロール)について言及しているのです。

DESは、1930年代から1970年代にかけて、日本を含む世界各国で広く用いられました。その用途は、流産や不妊、更年期障害といった、女性が直面するホルモン系の健康問題への対処のほか、家畜の成長を促すために、飼料への添加も積極的に行われたといいます。ところが、DESを用いた母親から生まれた女児が、成長後に膣腺がんや子宮の形成不全などを発症するという報告が相次いだことから、ヒトへの投与が禁止されました。

一方、EUでは、ホルモン剤を投与された肉の輸入も1989年に禁止されていて、それ以降、EU諸国での乳がん死亡率が大幅に減少していることが、前述の記事でも紹介されているのです。

日本では、乳がんや子宮がん、前立腺がんをはじめとするホルモン依存性がんが増加の一途をたどっているのに、EUでは明らかに減っている・・・。このような正反対の傾向が生じている要因に、「ホルモン漬け」の肉(や乳製品)を食べているかどうかの違いが大きくかかわっているのは、まず間違いないでしょう。今回のセミナーでは、主に環境ホルモンに関すること、なかでもエストロゲン様作用の恐ろしさが大きなテーマであっただけに、そのタイミングでこのような記事が配信されたのは、何とも不思議な気がします。これぞシンクロニシティ(共時性)、セレンディピティの真骨頂というべきものでしょう。

いずれにせよ、毎日の食のせいでがんが生じているというのに、まずは食を改めるのがどう考えても自明の理であるのに、日本の医療はなぜ、いつまで、そしてどうやって、薬で対処しようとするのでしょうか? これが、何もがんに限った話ではないことは言うまでもありません。これからの毒の取り込みを徹底的に防ぐこと、そして、これまでに取り込んできてしまった毒を徹底的に追い出すこと。この両方を行うことこそが、「引き算栄養学」における究極のメソッドなのです。


(山田豊文ブログ 「自然に食べ、自然に生きる」より引用)
http://kyorin-yobou.net/backnumber/?m=201405&cat=11



「ホルモン漬け」の肉(や乳製品)を食べているかどうかで、

日本では、乳がんや子宮がん、前立腺がんをはじめとするホルモン依存性がんが増加の一途をたどっている、ということ。


毒の取り込みを徹底的に防ぐこと、

そして、これまでに取り込んできてしまった毒を徹底的に追い出すことが大切ですね。