食べる環境ホルモンについて ~輸入牛肉に残存する高濃度のホルモン剤~

“食べる環境ホルモン”のひとつは、マーガリンなどに含まれる人工的なトランス脂肪、そしてもうひとつは、前回のエントリーでもご紹介した、アメリカ産やオーストラリア産の輸入牛肉に残存する高濃度のホルモン剤(女性ホルモン)です。特に後者については、タンパク質のとりすぎに伴う健康への悪影響とは全く別の問題である上に、世間でもほとんど認識されていないため、門川市長、そしてその場に同席されていた市の担当者の方々には、ことさら強調して伝えておきました。

前回のエントリーでもふれたように、EUでは1989年以降、ヒトへのホルモン剤の投与のみならず、ホルモン剤が投与された肉の輸入も禁止されています。そしてそれと時期を同じくして、EU諸国での乳がん死亡率が大幅に減少しているのです。その減少率は平均すると3割前後、最も顕著なアイスランドでは実に44.5%減という、劇的な変化です。
私は、EUの判断はとても素晴らしいと思うと同時に、なぜ日本も同じ時期に輸入禁止の措置をとらなかったのだろうかと歯がゆく感じます。実際、EUとは対照的に、日本の乳がん発症率や死亡率は増加の一途をたどっているわけですから・・・。輸入肉を食べ続けるうちに、乳がんに限らず、多くのがん予備軍をつくり出しているに違いありません。

2008年に厚生労働省が、牛乳と前立腺がんのリスクとの関連性を報告しましたが、これも、牛乳中に含まれる多種多様な“食べる環境ホルモン類”の影響が強く疑われます。そして海外では、前立腺がんだけでなく、乳がんや子宮がん、卵巣がんといった生殖器系のがんと、牛乳や乳製品中のホルモン類との関連性が、複数の研究で立証されているのです。

さらに、牛乳といえば、カビ毒の問題も忘れてはいけません。日本の乳牛には輸入飼料が与えられていますが、この輸入飼料(小麦)に熱帯性のカビが生えることが多く、このカビがアフラトキシンという猛毒をつくり出します。そして、このカビの生えた餌を食べた牛から搾られた牛乳には、アフラトキシンが混入してしまっているのです。アフラトキシンは、ごく微量でもダイオキシンの毒性をはるかに上回ることが知られています。

以前、京都市教育委員会で食育に関する講演をさせて頂き、その流れで、2015年度から小学校の給食における和食の比率を上げるほか、牛乳の取り扱いを見直す(米飯と合わないためお茶にするなど)という委員会の指針が、昨年末の京都新聞で報じられました。このことをブログで取り上げると、ものすごい反響がありました。すでに京都市は、学校給食でのマーガリンなどの提供をやめているという実績があるだけに、そして新潟の三条市ではすでに給食での牛乳提供の停止が決定しているだけに、京都市でもできないわけがありません。ホルモンまみれの肉や乳製品から、子供たちをいち早く守らねばならないのです。


(山田豊文ブログ 「自然に食べ、自然に生きる」より引用)
http://kyorin-yobou.net/backnumber/?m=20140603


肉や牛乳、畜産もまた、野菜の栽培方法を知ることが必要なように、
飼育状態、飼育方法を知ることが、食を選ぶ上では、絶対条件になりますね。