ファスティング(断食)と放射能

ファスティング(断食)・少食には放射能対策としても効果があります。

放射線基礎医学第9版によると、1985年米国マウントサイナイ医大のグロス教授の実験において、満腹のマウスと腹五分の少食のマウスがそれぞれ同じ線量の放射線を浴びたところ、満腹マウスは100%発がんしましたが、少食マウスは0.7%しか発がんしませんでした。これはマウスの研究ですが人間にも応用が効くと思われます。

同様に通常の食事を与えられたマウスと、食事制限したマウスに同じ線量の放射線を当て、白血病の発症率を比較したところ、食事制限したマウスの方が、かなり発症が遅れたという実験結果があります。

太り過ぎや食べ過ぎは(人工的な)放射性物質を体内に蓄積しやすいという意味では、特に現代社会ではやはり過食を避けていかなければなりません。また様々なホルモンが産生稼働すること、酵素の動きが活発になる事、脂溶性毒物の排出が促進されること、腸内細菌叢が変わること、精神的な修行にもなる事で、効果が期待できます。あらゆる生物は自分が病気になった時、モノを食べないことで治そうとするのが基本です。

特に注意しなければならないのが、チェルノブイリ事故後でも福島原発事故後でも同様に起きていたのが、避難住民たちの太り過ぎの傾向が見られたことです。遠方からの食糧支援には、精白食品や非常用保存食などが多かったため、ビタミン・ミネラル不足による栄養バランスの悪い食事が原因であったとされています。この場合、放射性物質を体内に蓄積しやすい状況に陥ってしまう可能性があります。

どんな災害があっても動じないように、日頃の少食を保つことが必要になってきた時代かもしれません。とはいえ、やはり適度な食事をし、しっかりと普段から栄養を摂ることも大切であることは間違いありません。

(杉浦健一氏より)