りんごで放射性物質を排出

りんごの早生種が旬入りしています。今年の味は、早生にしては比較的おいしいのではないかと思います。本当においしくなるのは10月~12月といったところでしょう。

「りんごが赤くなると医者が青くなる」

という言葉があるように、確かに他の果物に比ると、現代社会の中では大切な効能が多々あるといっていいでしょう。りんごに含まれる「アップルペクチン」という水溶性食物繊維は、他の食物繊維より優れた作用をもっています。

チェルノブイリ原発事故で距離が近いベラルーシでさまざまな治験や治療が行われました。ベラルーシにあるベルラド放射能安全研究所のネステレンコ博士は、615人の子どもを対象に、体内に蓄積されたセシウム137を排出するのにアップルペクチンが有効かどうかの治験を行いました。

アップルペクチンを添加した食品を服用させた子どものセシウム減少率は63.6%もあり、一方服用していない子ども達は13.9%にとどまりました(21日間の治験)。

また、16万人を超える子ども達を対象に同治験を行ったところ、体内に蓄積されたセシウム137は治療ごとに30~40%減少しました(18~25日間)。

ペクチンの構造を見ると、カルボキシル基とヒドロキシ基という、金属を吸着する官能基をたくさんもっています。放射性物質であるセシウム137は陽イオンを持っていますので、ペクチンとイオン交換吸着が起こっていると考えられています。特にカルボキシル基はセシウム137と親和性が高く結合しやすいのです。結合されたセシウムは、便として体外に排出されるわけです。

ペクチンにもオレンジぺクチンやアップルペクチンなど多々ありますが、アップルペクチンの効果は他のものよりもすぐれた作用が多いです。

アップルペクチンはオレンジペクチンよりも高い静菌作用があります。アップルペクチンは腐敗菌・悪玉菌に対する静菌力がとても強く、これらが増殖しない環境を作ります。また、腸内の善玉菌のエサとなり、悪玉菌の排泄を促します。

アップルペクチンは腸内の活性酸素を消去することもわかっています。活性酸素はマイナス電子が一つ欠けており、このマイナス電子を求めて活性型になるため、DNAなどを傷つけてしまいます。アップルペクチンが持っているマイナス電子で、この活性酸素を均衡にし、おとなしくさせる作用があります。

当然ながら食物繊維ですので、ガン予防にも効果があります。ラットの肝転移ガンの実験では、普通食では肝転移率約93%だったのに対し、アップルペクチンを20%混入させたエサを食べさせると肝転移率は約54%だったようです(富山医科薬科大)。

以上のような効用があるようですが、気になるのはやはり「糖質」分です。

りんごは糖質が100g中で約13gあります。糖尿病の方や糖が気になる方は食べ過ぎに注意した方がよいでしょう。近年の異常な品種改良により糖度は上がっていますので、品種にも注意すべきではないかと思います。

私は、(今のところ)食べた方が調子が良かったりしますので、旬の時期は毎日食べています。個人差あると思いますが、私は問題ありません。

また、皮つきの方が抗酸化作用も全く変わってきます。皮つきのりんごを食べることは、皮をむいたりんごよりも2倍の抗酸化作用があるそうです。とはいえ、りんごは農薬使用量が多い農産物の一つです。皮に残留農薬が蓄積されているリスクも考慮した上、良く洗って皮ごと食べるのか、皮をむいて食べるのかは、個々の判断にゆだねられます。ちなみに、私の場合、1分間ぐらい洗った後、皮ごと食べることが多いです。もちろんリスクを承知で食べています。

ということで、りんごは旬のうちに食べましょう。

※ペクチンには鉄分やカリウムなどのミネラル分を排出してしまいますので、大量にはとらないようにすべきです。


(吉富信長氏の投稿記事より抜粋)


旬の時期には食べたい果物ですね。