「大豆イソフラボン」の過剰摂取に警鐘

摂取量に上限値が設定された背景には、サプリメントなどにより大豆イソフラボンのみを過剰に摂取すると、女性ホルモンのバランスが崩れる可能性があり、月経周期の遅れや子宮内膜増殖症などのリスクが高まることも報告されていることがあります。

(中略)例えば閉経前の女性の場合、過剰に大豆イソフラボンを摂取すると血中ホルモン値が変動したり、月経周期が延長することなどが知られています。

また閉経前の日本人女性に、日常の食生活(大豆イソフラボン29.5mg/日)に加えて豆乳を1日当たり約400mL(同75.7mg)飲んでもらったところ、エストロゲンの一種「エストラジオール」の血清中の濃度が約33.3%低下し、月経周期が11.7%延長したという報告があります。

大豆イソフラボンの過剰摂取が、ヒトの胎児や新生児に及ぼす影響は明確には分かっていませんが、動物を使った実験では、卵巣や精巣といった生殖器官に対して有害作用が報告されています。そのため食品安全委員会では、妊婦や乳幼児、小児などが、特定保健用食品として普段の食事に追加して大豆イソフラボンを摂取することを推奨していません。

(中略)食品安全委員会では、大豆イソフラボン錠剤150mg/日はヒトにおける健康被害発現量と考え、その半分の75mgを「臨床研究に基づく現時点におけるヒトの安全な上限摂取目安量」としました。

また特定保健用食品として、通常の食事に加え、1日当たり27.1mg、または57.3mgの大豆イソフラボンを摂取してもらったところ、27.1mgでは血清中のエストラジオールが有意に上昇しましたが、摂取量が57.3mgになると逆に有意に低下することが分かりました。

このことから食品安全委員会は、大豆イソフラボンの摂取量として、1日当たり57.3mgを日常の食生活における上乗せ摂取による最低影響量とみなし、およそその半量の30mgを特定保健用食品としての大豆イソフラボンの1日上乗せ摂取量と決めました。


(右サイトより抜粋:http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-2620.html?sp