玄米の効用・効果について

玄米にはビタミンA、C、Dを除きほとんどすべての栄養(タンパク、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラル、繊維その他)がバランスよく一粒の米の中にたっぷりと含有されています。栄養素はあらゆる粒の植物の中でも最も多種類でかつ偏りがないため、玄米ほど主食に適したものはないと言うのが大方の考え方です。

玄米は収穫した稲から外側のモミ殻だけを取り除いたものをいい、白米はこの玄米からヌカ層と胚芽をすべて取り去り胚乳の部分だけになったものをいいます。玄米はそれを土に播いたり、水をちょっと入れたお皿に入れたりしますと、必ず芽が出ることから(胚芽から発芽)、生きていることがわかりますが、白米ではそんなことはなく、もはや死んだものということです。玄米は「生き米」、白米は「死に米」というわけです。

白米はこの玄米の一部であり、白米を除いたヌカ層や胚芽にほとんどの栄養が存在します。まさに白米(胚乳)は、カスなわけです。玄米と白米の栄養素の比較表を見れば、その差は歴然です。













<玄米の効用>
玄米一粒には人体にとってきわめて必要な栄養素がギッシリと存在しますが、まだ未知な成分もいくつも眠っているようなのは驚きです(たとえば、最近わかってきたところでは、イノシトール、フェルラ酸、アラビノキシラン、ちょっと古いところでは、γ-オリザノール、その他)。

玄米の果皮や種皮には良質の植物性脂肪とタンパク質、植物繊維が、また、ヌカ層には脂肪、タンパク質、ミネラル、ビタミン(特にB群とE、K、Fがあり、ビタミンB1はエネルギー回路「TCA回路」をうまく回すのに必要な物質で、これが不足すると脚気になる)が、胚芽にはさまざまなビタミンやパントテン酸、ニコチン酸、葉酸、鉄その他ミネラル、酵素が含まれています。こういった栄養素の価値はたいへん高くかつ豊富で、人間が生きていく上での必需品だらけといっても過言ではありません。

玄米には栄養素がきわめて多く、繊維も多いということから、さまざまな病気の予防や病気治しに役に立ちます。ガンまで治る場合もあるのは、うなずけないことではないのです。

<玄米の効用・詳細>
(1)ビタミン、ミネラルなど微量栄養素の効果
玄米には豊富にビタミン、ミネラルが存在します。ビタミンでは特にB群(B1、B2、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、B6、ビオチンなどでB12は存在しない)とビタミンE、またその前駆物質(トコフェロール)、ビタミンKなどが存在します。ミネラルも多量に存在します。ビタミンA、C、Dは存在しません。

(2)食物繊維の効果
人の消化酵素では消化しきれない成分が食物繊維ですが、この存在の価値が最近では至る所で報告されるようになりました。
① 有害物質の排泄効果
② 他の栄養素の吸収の補助
③ 腸でビタミンの合成を行う
④ 腸で有益な菌を育てる
⑤ 大便の量の増加と大便の腸内通過時間の短縮化
⑥ 大腸内圧の減少
⑦ 血清コレステロールや中性脂肪の減少
⑧ 肥満の改善
⑨ 尿素窒素(BUN)の正常化
⑩ 血糖値の正常化

などといった効果があげられます。

栄養というものは入れるだけでは絶対ダメだということが、これからもよくわかります。

(3)複合炭水化物(デンプン)の効果
炭水化物はすべての栄養素の中で最大のエネルギー源です。動物が生きていくための動力の源こそエネルギーですが、そのエネルギーが最も持続的に発揮され強力に存在している食物こそ複合炭水化物といえます。この複合炭水化物にはいろいろな種類の糖質が含まれるほか、食物繊維やコンドロイチン、ミネラル、ヒアルロン酸、ビタミンなども存在します。これらによりゆっくりと無理なく消化され、徐々に吸収されるため、人体にたいへん都合が良いのです。

(4)良質の脂肪と必須アミノ酸の存在
脂質の中でもオレイン酸を多く含んでおり、最も酸化されにくく、ヒトの体内では活性酸素と結びついて過酸化脂質をつくりにくいため、動脈硬化・高血圧・心疾患などの生活習慣病を予防・改善するとして、リノール酸摂取過多の現代では見直されています。
また、比率は多くはないものの人間にとっての必須アミノ酸がバランス良く含まれ、米はタンパク質の補給源としても秀れた食品であり、米のみで人体を維持するに十分なカロリーとタンパク質は得られます。

(5)フィチン酸の効果
農薬その他毒物などを排出させる作用が強い。

(6)マグネシウムの効果
マグネシウムが比較的多いのが玄米。このマグネシウムが多くカルシウムの少ないことは意味があります。マグネシウムはちょっとしたことで急激に減るからです。

(7)γ-オリザノールの効果
玄米ヌカ層中のリノール酸の酸化防止、正常な生殖機能の保持、細胞の老化防止などの重要な働きをする。このオリザノールが玄米を粉にしても酸化しにくくさせる抗酸化物質のエース。

(8)フェルラ酸の効果
玄米に含まれるフェルラ酸には、脳神経保護作用や、老化や酸化ストレスによって炎症が引き起こされる脳のβ-アミロイドペプチドを保護する作用があることが判明しており、アルツハイマー型認知症患者を対象に行った研究では、脳の認知機能の改善やアルツハイマーの進行を抑制する働きが報告されています。

玄米に含まれる栄養素を見ていきますと、完璧に近い内容であることがわかります。ここにないのは、ビタミンA、C、DとB12くらいです。そして、それらは野菜を食し、ほんの少し日光を浴びれば完全ということになります。
して、それらは野菜を食し、ほんの少し日光を浴びれば完全ということになります。