笑いは自然治癒力を強くする

吉本興業のご協力を得て、大阪のなんばグランド花月に19人のボランティアの方々に行ってもらい、漫才・漫談・吉本新喜劇を見て、3時間笑ってもらいました。そしてその直前、直後の血液を検査し、成分の変化を測定してみました。



2種類の項目の検査をしました。

ひとつはキラー細胞(ナチュラル・キラー細胞)の強さの測定です。キラー細胞というのはリンパ球の一種で、ガン細胞を攻撃破壊する働きをしています。

常識的には、3時間笑っただけで血液細胞の働きに変化が生じるとは、とても考えられません。

ところが、実験結果は私自身にとっても驚くべきものでした。

笑う前にキラー細胞の強さが正常範囲より低い人々も、笑った直後には全例正常範囲に上昇していました。
笑う前に正常範囲内の強さを示した人々も、さらに強くなっていました。

つまり笑うことによって、キラー細胞がガンを攻撃破壊する能力が増強されたのです。

もうひとつの検査項目としてCD4/8比(ヘルパーT細胞とサプレッサーT細胞の比率)も測定してみました。

この値が低すぎると、やはりガンに対する抵抗力が弱いとされ、一方、高すぎると膠原病、リウマチなど自己免疫疾患になりやすいと言われています。

3時間笑うと、低すぎる人は高く、高すぎる人は低く、正常値の方向に向かうことがわかりました。

つまり、笑うことはガンに対する抵抗力を高めると同時に、膠原病・リウマチの免疫異常も改善させる効果があると言えるのです。

こんな変わった研究をしているのは私だけかと思っていましたら、その後、日本医大の吉野槙一教授が、リウマチ治療中の人々に落語を聴いてもらい、やはり笑う前後の血液検査を試みました。

その結果、リウマチの場合、異常に増えるインタロイキン6が減少し、また関節の痛みも軽くなったのです。私の研究と一致する結果となっており、私も意を強くした次第です。

以上の結果はすべて、人がユーモアのある話を聞いておもしろいという氣持ちになって笑った場合の反応です。

しばらくして私は、おもしろい話など聞かなくても、表情だけ笑顔を続けた場合はどうなるだろうか、という疑問をもつようになりました。

そこで、もうひとつの変わった実験をすることになります。

六名の大学生にお願いしておもしろいものなど何もない個室に一人ずつ入って、表情だけの笑顔を二時間続けてもらいました。やはり、その前後の血液検査をしてみたところ、なんとキラー細胞の強さが弱い人と正常範囲の人々は、笑顔を続けるだけでも強くなったのです。

おもしろくて笑うことはもちろん、表情で笑顔を作るだけでも、体内の自然治癒力(免疫力)を強くすることになるのです。

(出典:笑いの治癒力 アレン・クライン 著 片山陽子 訳)

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【1日1笑】を目指しましょう♪(^^)